英当局は15日、英国がリセッション(景気後退)入りしたことを示す公式統計を発表しました。英国では数カ月後に総選挙の実施が予想されており、経済成長の創出を公約に掲げるスナク首相にとって打撃となります。
英統計局(ONS)によると、2023年10〜12月期の国内総生産(GDP)は前期比0.3%減。7~9月期は0.1%減でした。リセッションは通常、2四半期連続の経済縮小と定義されます。
ONSの経済統計ディレクターを務めるリズ・マッキーオウン氏は声明で、「この四半期であらゆる主要セクターが落ち込み、とくに製造や建設、卸売業が足を引っ張った。ホテルや車両・機械レンタルの増加がこれを部分的に補った」と説明しました。
ONSの推計では、23年の英国のGDP成長率はわずか0.1%にとどまりました。